私はよく、子供が勉強する前に
「これをやったら○○しようね」、「○○を食べようね」のように
ご褒美を提示することがあります。
子供のダラダラした気持ちを切り替えるには一番効果的だからです。
でも、
子供をご褒美で釣ると、子どもの好奇心を損なわせてしまうーーーーー。
そんな話をどこかで聞いたことがありませんか?
今回は、皆さんもご興味があるであろうこの「ご褒美」問題について、
「学力の経済学」という本を元に我が家が実践していることをご紹介しますね。
子供の習い事や宿題にご褒美は悪影響?
結論から申し上げますと、この問いの答えはNo!です。
このことは、「学力」の経済学という本で詳しく紹介されていました。
ご褒美のことを、経済学では「外的インセンティブ」と言い、
好奇心や関心などを「内的インセンティブ」と言います。
募金活動や献血をする人たちにお金などの外的インセンティブを持ち込んだ途端、
献血者が減ってしまったり、募金額が減ってしまったというような
実験結果があります。
つまり、「社会貢献したい」という内的インセンティブが失われてしまったのです。
これって、子供のお勉強へのご褒美でも起こりそうですよね?
私も、最近までそう考えていました。
というか、どこかで耳にしたり目にしたりしたんですよね。
それでも自分が楽をしたいがためにご褒美で釣っていたんですけど(-_-)
しかーし!
本の中では、
ご褒美が子供の「一生懸命勉強するのが楽しい」という気持ちを失わせてはいなかった。
と、私にとっては朗報とも言える検証結果が示されていました。
勉強のご褒美例
一言にご褒美と言っても、
どの行動・結果に対して提示するか。
どのようなものを提示するか。
でも効果が違ってきます。
例えば、
「テストでよい点を取ればご褒美」と「本を読んだらご褒美」
のどちらが学力を上げるのに効果的だと思いますか?
これは、「本を読んだらご褒美」のほうが、
何をすべきかが明確なぶん、効果があるとのことでした。
テストでよい点を取るにはどうすればいいかわからないから、
いくらご褒美で釣っても学力は上がらないのです。
私はこれを読んで、親自身が勉強の仕方を学んで、
うまく子供たちにスモールステップを提示して導いてあげる
必要があると感じました。
やる気があってもやり方がわからずもがくのはかわいそうですからね…。
ご褒美シールの効果
小学生に対しては、お金よりも、同額のトロフィーのほうが効果があった
と、「学力の経済学」では紹介されていました。
我が家はまだ未就学児ですので、もちろんご褒美は「お金」などではなく
シールとか、好きな動画2本見る、好きなお菓子を一つ食べるなどです。
公文では、一回の学習ごとにシールを1枚(たまになぜか2枚)選ばせてもらい
クリアファイルに貼るというご褒美が待っています。
たまに、「行きたくない!」ということもありますが、
シールと飴ちゃんもらいに行こう^^というと、しぶしぶ用意を始めます。
結局行くと嫌がることなく学習して、終わると好きなシールを選んで、
嬉しそうに貼っています。
シールがクリアファイルに一杯になっていくのは嬉しいようです。
頑張った結果を可視化するって大事ですね。
もちろん、といいますか…
中高生以上になると、お金のほうがいいそうです。
そういえば、私は親や祖父母の手伝いをしたり成績が上がった時に
お金というご褒美をもらうようになってから
貯金の楽しさに目覚めたなあ…。
まとめ
・ご褒美を使って勉強する方向に導いてよし!
・できるだけ明確な行動の目標を挙げるほうが効果は得られやすい。
・幼い頃はお金よりもトロフィーのほうがご褒美としては効果あり。
(我が家はシールですが…)
「学力」の経済学は、教育経済学をもとに、
効果的な教育や子育てについて述べられた本です。
我が家は夫婦で議論する時「それってエビデンスあるの?」
「それは個人的な見解?」などとお互いに追及していくことが多いので、
この本は読みこんでおこうと思います。
とても面白い本なので、おすすめです。